「築30年の中古マンションも売却できる?」
「リノベーションマンションは売却に不利って本当?」
相談者は40代独身女性のAさん。5年前に購入してリノベーションしたマンションを販売したいというご相談でした。近年、マンションの購入・リノベーションが流行となりつつあります。将来的な見通しを立てたときに、賃貸と変わらない出費で好条件の物件に住めたりリノベーションによって好みにあわせて部屋作りができたりするのはマンション購入の大きな利点です。Aさんも5年前に当時で築25年の中古マンションに出会い、リノベーションして好みに合わせた部屋作りを楽しんでいらっしゃいました。しかしこの度、海外転勤が決定。マンションを手放さなければいけません。
築年数が経過していてすでにリノベーションしてしまっているAさんの物件。しかし不動産仲介業者が提案したのは思わぬ売値価格でした。
「築30年の中古マンションなんですが、当時は2,400万円で購入したんです」
近年、マンションを購入する人が増えています。Aさんも5年前に中古マンションを購入し、リノベーションして暮らしていました。当時で築25年ということで、新しい物件ではないものの立地がよく日当たりも良好。水回りを新しくしたり間取りを使い勝手のよいようにリフォームしたりして快適に過ごされていました。しかし突然海外転勤が決まり、長く日本を離れるとのこと。せっかく購入した物件ですが、維持費を考えて売却の決断をされました。
「売却前のリノベーションは販売に不利と聞いたことがあって…」
Aさんは心配そうに言います。たしかに、マンションの査定価格には以下の点が重要です。
間取りや立地といった物件そのものの価値はもちろん、「あのマンションが売りに出たら買いたいので教えてほしい」という見込み客がいれば理想的な価格設定が可能です。また住宅性能評価書、または瑕疵担保保険の付保証明書は築25年以上の物件で、買い手が住宅ローン控除を利用するために必要です。取得されている場合はアピールするとよいでしょう。
「水回りや間取りをリノベーションしたので、思い入れがあったんですけど…」
Aさんは寂しげな表情です。たしかにリノベーション代が売価を上回ったり、リノベーション後のデザインによっては不人気になったりすることから、一般的に売却前のリノベーションはおすすめされません。しかしAさんの場合は住み続けることを想定されたリノベーションです。実際に物件を見せていただくと、使い勝手のよい間取りで水回りもきれい。リノベーション後5年ということで目立った劣化も見られませんでした。
「5,000万円で買い手がつきました」
近年、マンションの売却価格は上がりつづけています。さらに資材の高騰が原因で、新築物件やリフォーム物件などの価格が上昇。そんななか、リフォーム済みで即入居可能なAさんの物件はマンション購入を考える買い手のニーズをとらえていました。
「仲介業者さんが頑張ってくれたからこその価格です」
販売価格を聞いたAさんは驚きの表情。聞くと、複数の不動産仲介業者に査定を依頼したけれど、納得のいく業者に出会えなかったといいます。たしかに仲介業者によって不動産の形態や取扱エリアなどの得意・不得意があるでしょう。マンションを売却する際、不動産仲介業者を選ぶときには以下の点を確認するのがおすすめです。
思い入れのある物件を委託するからこそ、信頼できる仲介業者に任せたいものです。さらに仲介実績が豊富なら安心して販売を任せられるでしょう。ホームページや口コミを参考に、納得して任せられる仲介業者を選んでください。